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記事と動画でわかる!競技ヨーヨーの世界 古き良き「大衆の遊び」は高度なフリースタイル競技へ

2023年2月20日

近年、パフォーマンスやアーバンスポーツの種目は多様化を続けている。その中には、かつてから広く親しまれてきた遊びが競技として分野を確立したのものもある。

各分野の第一線で活躍するスペシャリストたちとパートナーシップを結ぶPEEEKが、観戦等の基礎知識をお送りする『アーバンスポーツ・パフォーマンス入門』。第3回となる今回は競技ヨーヨーの世界を紹介する。

Vol.1 トリッキング「武術×アクロバットからなる“究極のスポーツ”」
Vol.2 ダブルダッチ「高速ステップやアクロバットで魅せる“スーパー縄跳び”」

競技ヨーヨー 〜技術の進化を経て、大衆の遊びからハイレベルな競技へ〜

『スケバン刑事』や『ハイパーヨーヨー』の流行によって、昭和・平成と“ヨーヨーブーム”は度々訪れてきた。ブームをきっかけに幼い頃ヨーヨーを手にした人も多いだろう。そして競技としてのヨーヨーはそれらが過ぎて10年以上経った今、大きな進化を遂げている。

まず、大きく進化したのがヨーヨー本体の性能だ。かつて流行したモデルに比べ、現代のヨーヨーは素材の多様性や回転をつかさどるベアリングの性能が大きく向上し、長時間の空転が可能になっている。またボディの設計も見直され、ストリング(糸)を複雑に扱うプレイングができる。

二つ目の進化はヨーヨーの技、いわゆるトリックにあらわれている。ストリングが伸びた状態でヨーヨーを空転させる「ロングスリーパー」やそのまま床を転がらせる「犬の散歩」はお馴染みだが、卓越した技術をもつプレイヤーらによってトリックは日々新たなものが編み出されている。例えば高速でストリングにヨーヨーを乗せ替える技から、DNAのらせん構造を動的に表現したものまで。トリックどうしの繋ぎの部分やダンスを交えた演技には失敗と紙一重のものも多く、観ている側も手に汗を握る。

競技の方式は大きく分けて二つあり、MASTER OF TRICKSとフリースタイル部門に分類される。MASTER OF TRICKSは空手の型のように指定されたトリックの成功率を争うもので、フリースタイル部門はフィギュアスケートのように音楽に合わせて演技を行う。一つひとつのトリックに加点がされ、さらに音楽との親和性や所作からなる芸術点で順位を競うものだ。
競技ヨーヨーの花形と言えるのは後者のフリースタイル部門で、この優勝者がチャンピオンのタイトルを獲得することになる。

フリースタイル部門もさらに細分化され、シングルハンドストリングトリック部門が1A、ツーハンドルーピングトリックが2A…といった風に分けられる。4Aとも呼ばれるオフストリング部門は、なんと本体とストリングが切り離されたヨーヨーを用いて競われている。

@peeek_performance

YoYo Emoji Challenge 🗼❤️🏀🧬 #すご技 #ヨーヨー #PEEEKパフォーマンス

♬ Wing Wing – Kep1er

「大衆の遊び」としての面を保ちながら、競技性やパフォーマンスとしての見応えを高めその枠を飛び出しつつあるヨーヨー。
日本は現在30ヶ国以上の選手が参加する世界大会において、30人以上と最多数の世界チャンピオンを輩出している。
昔ヨーヨーを手にしたことがあるあなたも、そうでないあなたも、ぜひ彼らの一流のプレーを一目見てみてほしい。そして、簡単なものでも自分でトリックを成功させる喜びも、ぜひ味わってみてほしい。
 
 
【注目大会】
全日本ヨーヨー選手権大会
・地区大会を勝ち抜いた選手らによる、日本一を決める国内最高峰の大会
・2023年は5月13・14日に横浜市教育会館で開催される

WORLD YO-YO CONTEST
・3年連続で開催見送り・延期となった世界大会が帰ってくる!
・2023年は8月17日〜20日に大阪カンファレンスセンターで開催予定
 
 
【PEEEKパートナー紹介】
最後にヨーヨーをプレーするPEEEKのパートナーを紹介する。

Kaoru Nakamura(中村薫)

オフストリングスタイルのスペシャリスト。オンラインの世界大会「Online World YoYo Contest」A4部門で2021年・2022年の連覇を達成した。
PEEEK公式プロフィール
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